新年のご挨拶
東京鍼灸マッサージ協同組合(東鍼協)の組合員の皆様
あけましておめでとうございます。組合員の皆様におかれましては新年を晴れやかな気持ちでお迎えできたことと存じます。昨年を振り返りますと、元日の早々に石川県能登半島の地震で大きな被災が発生し、その翌日には羽田空港滑走路でのJAL機と自衛隊機との衝突事故が起きるなど、年初から大災害・大事故に見舞われてしまい多難な年明けとなりました。
療養費を取り巻く環境についても激変の一年でした。私たちのあはきの保険である療養費の取扱いでは、長年の願いが実り、訪問施術料が新設され、施術料金についてもプラス改定の引き上げが実現しました。はり・きゅう療養費もあん摩・マッサージ療養費も料金改定につきましては一定の評価ができたところです。事実、療養費の取扱高は微増ながらプラス傾向となっています。
年末の12月からは、あはき施術所の窓口でも医療機関等と同様に、カードリーダーやスマホを用いて患者本人であることを認証するオンライン資格確認が原則義務化されました。これは従来の健康保険証の新規発行が12月2日で終了し、マイナンバーカードと一体化したマイナ保険証へ本格的に移行したということです。
療養費を取扱うためには、このオンライン資格確認に協力していく必要性があることから、私ども東鍼協といたしましても、先生方の積極的な保険取扱いのためにも後方から力強く支援して参ります。
療養費のオンライン請求につきましては、先行してすでに議論が始まっている柔道整復療養費の検討内容を注視しながら、必要に応じて組合員の皆様に情報提供して参りますが、本年において特段に大きく進捗するほど容易なテーマではないことから、その実施までにはまだまだ長期的な戦略が求められ、長期に渡る議論が必要になるものと考えております。オンライン請求導入まで長い道のりになることから、未だ詳細に当たりましては何も決まっていないレベルです。いたずらに不安視するのではなく、時期が来たならば適宜・適切に対応して参りますので、どうかご安心ください。
組合員が大きく伸びるプラス要素がなかなか見いだせない中でも、ご加入いただいている皆様の満足度を少しでもアップできますよう尽力して参ります。
本年は、施術に有益な講習会を引き続き開催するとともに、メルマガの有効活用、オンライン資格確認の導入対応などに積極的に取組んで参る所存です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げ、私からの新年のご挨拶といたします。ともに頑張りましょう。
東京鍼灸マッサージ協同組合 理事長 上 田 孝 之